WHAT'S "Amla"?
アムラとはなにか?

アムラはインドなどで栽培されている果樹です

アムラは木本植物(トウダイグサ科)です。

学名:Phyllanthus emblica(emblica officinalis)
日本語:アムラ(Amla)、インドスグリ
英語:インディアングーズベリー(Indian gooseberry)
サンスクリット語:アムラキ(Amlaki)

標高1500m以上の山の斜面に生育し、インド、中国南部、東南アジア、台湾などに広がっています。日本でも極一部の地域で栽培されています。
生長すると高さ10mを超える木となります。近年では果実を収穫しやすくするため、接木や剪定を行い背の低い栽培種が増えています。
4~5年以上生長した成木では、一年に一回、枝に黄緑色の実を数珠成りに付けます。実の中心に固い種があります。色や風味は異なりますが、形は梅の実に似ています。果肉は、そのまま食べると強い酸味と渋味を持っています。

インドでは収穫した実を青果として販売したり、塩漬け、砂糖漬け、ジャムなどに加工し保存されます。また、古来よりインドの伝承医学であるアーユルヴェーダにおいて、薬として活用されています。果実以外にも、葉、枝、幹、根などすべてが薬用として利用されています。

アムラの果樹の画像
アムラの実の画像

アムラとアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダはインドで約4000~5000年前から続く伝承医学です。現存する医学としては最も古いと言われています。

このアーユルヴェーダの中で、アムラは最も重宝されている果実です。
“アーユルヴェーダの王様”とも呼ばれています。

【アーユルヴェーダとは】
アーユルヴェーダはサンスクリット語のayur(生命の)とveda(知識)を合わせた言葉です。そのため、日本語では生命の科学と訳されます。

世界各地に広がる伝統医学はアーユルヴェーダが起源となっています。漢方医学、韓医学、中国医学、タイ医学、ユナニ医学、エジプト医学、西洋の伝統医学など、元を辿ればアーユルヴェーダに行き着きます。

アーユルヴェーダは狭義の医学に留まる考え方ではありません。現代医学では病気や怪我が発生してからの治療がメインとなっていますが、アーユルヴェーダはヨガや病気予防医学、健康増進、アンチエイジングの方法が含まれています。より健康的に生きていくための知恵の結晶と言えます。インドやバングラデシュでは国立大学にアーユルヴェーダの学部があり、国内トップクラスの研究者が最先端の技術を活用し研究が進められています。

アーユルヴェーダの治療と予防には植物で作る薬草がもっとも重要であると考えられています。現代のように化学合成から薬を作る技術がなかった古代では、身の周りにある植物が薬となったのです。活用できない植物はないと言われるほどです。そのため、個々の植物が持つ効能や、それらを組み合わせた配合の知識は膨大です。現代においても、有効な新しい調合が発見されています。

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